幼少期の思い込みがその後の人生に与える影響と壊し方

100メートルで10秒切れる?

「あなたは100メートルで10秒切れますか?」

この質問に対して、あなたは
おそらく「NO」と答えるでしょう。

でも、本当にそうでしょうか?

 

思い込みが起こす思考停止と可能性の制限

この質問を聞いた時、
自分の足で走らないといけないと思いませんでしたか?

「自分の足で走る」
という制限や条件は上記の質問の中に
全く入っていないのにも関わらず。

例えば、
自転車でも車でも、
ローラースケートでも、
速度をあげるための道具はなんでも
使っていいのだとしたら、

答えは、きっと
「YES」になりますよね。

 

子供の可能性を変えるのも「思い込み」

思い込み、
特に、自分に対する思い込み(セルフイメージ)
というのは諸刃の剣です。

子供の頃の思い込み(セルフイメージ)は
その将来に大きく影響します。

私たちは、

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「私はこんな人間だ」

といった自分に対する強い思い込みを持っています。
そして、人はその思い込み通りの人生を歩みます。

自分は
「明るく社交的だ」と思っている人は
誰ともすぐ仲良くなりますし、
友人も予定も多いことでしょう。

自分は
「勉強は苦手だけど、サッカーは大好きで誰にも負けない」
と思っている人は、
サッカーに打ち込むことでしょう。

自分は
「不器用で人より物事が上手くできない」
と思っている人は、
何をするにも消極的でできるだけ目立たないように
毎日を過ごそうとするかもしれません。

つまり、
自分に対する思い込み通りに
人は人生を歩もうとするものなのですが、
ここで重要なことは、

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自分に対する思い込みの多くは、
幼児期の自分に対する
周囲の態度や言葉
により無意識に形成されていく

ということです。

そうです。

小さい頃に、
親から言われたイメージ通りの思い込みを
子供は持ってしまうのです。

良くも悪くもです。

その思い込みは
よほど大きな衝撃や経験、出会いがない限り、
大人になるにつれて消え去ることはなく
逆に強化されていき、
人生に大きく影響していきます。
(人は本能的に変化を好まないからです。)

子供はなんの常識も知識もなく
この世に生まれてきます。

子供にとっての最初の世界、常識の全てが
親との接触によって形成されます。

この時の「思い込み」が
子供にとっての「真実」になります。

もちろん、
それが本来の自分のイメージと一致するなら
なんの問題もありません。

その子らしい
素晴らしい人生を送れるでしょう。

でも、そのイメージは
間違っている場合が多いが現状です。

子供と接する時は、

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他人と比べて、「できない」ことを責めるような言い方、
人前で(謙遜であっても)子供を貶めるような表現、

は絶対に避けてください。

自信が持てなくなってしまいます。

また、

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過度の期待や親の勝手な希望を押し付ける表現

も避けてください。

本来の自分を出せる場所を失ってしまいます。

いろんなことに挑戦し、
自分の得意なこと、
好きなこと、
を見つけていく大切な時期に
その可能性を潰すのはもちろん、

親の偏見や希望で子供のセルフイメージを決めても
きっと将来のどこかで
本当の自分との違いに悩み、苦しむ日がきてしまいます。

思い込みを解消する方法

もし、お子さんが思い込みで悩んでいるな、
と感じた時は、次のようにアドバイス、または
そういう環境を作ってあげると良いです。

これは、いわゆる
「洗脳されている人」
を解放するテクニックと同じ原理を利用しています。

洗脳から解放する有効な方法は、

「ルールや決まり事を破らせる」

ことです。

洗脳というのは、そもそも

考え方や価値観が支配されていて、
自分自身の意見を持たない(持てない)
ということです。

そのため、言われたことに無意識に
従ってしまいます。

だから、その絶対的な
「ルールや決まり事を破らせる」
ことで、これまでの当たり前に
疑問を感じさせるようにすることができます。

自分に対する思い込みも同様の原理で
作られたセルフイメージ通りに
無意識に行動してしまうものなので、

今までのセルフイメージとは
違うことをさせて、
そこで、成功や喜びを体験させてあげることで
セルフイメージが上書きされます。

例えば、その子が
「できない」
「苦手だ」
と思っていることを、
その子ができるように環境設定をして
「できる」経験をさせるのです。

効果的な評価の仕方

また評価の仕方も根本的に変えることが重要です。

子供は、自発的に挑戦し
あらゆることを勝手に学び成長していこうとします。

この時に重要なのは、
その子の成長をちゃんとみて評価してあげることです。

イメージでいうと、お母さんが
柱に印をつけて身長の伸びを記録していく感じです。

この場合、評価は上にしか行きません。
常に自分の成長を感じられますし、
常に向上を目指す意欲になります。
ネガティブイメージが生じる要素がありません。

一方、病院や学校での身体測定ではどうでしょうか?
その時の身長が数字で表示されこそすれ、
結果として伝えられるのは
同じ年齢の平均との比較です。
大勢の中で自分がどのあたりの位置にいるのかです。
その子に対する評価が、
ごちゃまぜの平均を基に決められます。

もちろんこれ自体を否定するのではなく
指標のひとつとして有効ですが、
あくまで参考程度のものを
絶対評価のようにしないことが重要です。

たった一時期の平均評価で
その子の一緒のイメージ、人生を
決めてしまうような評価は
極力避けていただくことを強くおすすめします。

 

まとめ

人生において
何が正しくて何が正しくないかなんてのは、
立場や環境が変われば変わることで
絶対的なものはありません。

でも、ただひとつだけ確かなことは、

子供がいま、息苦しそうにしているなら、
それは、間違った
「自分に対する思い込み」
が原因かもしれません。

人は他人の影響を受けやすい生き物です。
どんなに自分の意見、意思を強く
持っているように見える人でも
付き合う人や目にする情報によって、
考え方や価値観は変わってきます。

子供にとっての絶対的な存在である親の接し方。

もう一度振り返ってみてください。

 

愛& 感謝!

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