「勉強しない子」を「勉強好き」に変える方法

「勉強しなさい!」は逆効果

「いくら言っても子どもが勉強しない」は、子育ての代表的お悩みのひとつ。

「遊んでばかり」「成績が落ち込んでいる」と感じると周りは不安になりますが、親や教師がどれだけ熱心になっても、子供の気持ちが勉強に向かわない時は必ずあります。

でも、ここで安易に叱るのは逆効果。

反発を生むだけです。

「勉強をしない」本人もやらなくてはいけないことはわかっているんです。

でも、「やりたくない」または「できない」理由があるのだから、まずはそこに理解を示し、「今勉強する意味」を本人に考えさせるような問いかけや言葉かけにしてみるのもひとつの方法です。

まずは見守る(信じて待つ)

親にとって「信じて待つ」のはとても難しい挑戦です。

子供がやらなくてはいけないとわかっている勉強ができない理由は、ただ反発したいだけの場合もありますのでまずは「叱る」のをグッと我慢して信じて見守ってみましょう。

「将来に対する漠然とした不安」とか「勉強の意義を見出せない」とか、本人にも整理できない感情や葛藤に心がいっぱいになってしまっていることもありますので、そんな子供が待っている言葉はどう考えても「勉強しなさい!」ではありません。

信頼感は必ず伝わるので、子供がぽろっとこぼした悩みや不安の言葉に耳を傾け、そこに寄り添うような言葉から、本人が「勉強する意義」を見出せるような方向への声掛けや質問をしてあげるといいかもしれません。

「3年後、5年後の自分はどうなっていたい?」などと自分の希望と勉強を結びつけやすい質問を工夫してみましょう。

様々な葛藤や思いの中で「今は勉強したくない」ことを子供が選択するのであれば、それを尊重して待つくらいの大きな心で受け止められるよう大人がまず成長すべきなのかもしれません。

「勉強する意味」を自分の言葉で伝える

「なぜ勉強するのか?」は大人でも明確に答えられない質問だと思いますし、100人いれば100通りの考えがあり、それでいいと思います。

まずは親として自分の考えを自分の言葉で伝え、それを強要するのではなくて、それをヒントに子供の自発的な考えを引き出してあげるきっかけにするといいかもしれません。

勉強によって知らないことを知ることで世界が広がり、選べる選択肢が増え、自分だけでなく周りも幸せにする力を持つこともできます。

「勉強することで広がる」ワクワクする未来を想像させてあげるようなポジティブな考えを信念を持って伝えるには、親である大人も「勉強」し続け、成長して幸せになっている背中を見せる必要はあるのかもしれませんね。

もちろん、子供意見が違ってもいい。

正しいか間違っているかは人それぞれでいい。

「みんなやっているから」「それが当たり前だから」ではなく、「なぜ勉強するべきなのか」「どんな大人になってほしいのか(なりたいのか)」親子で話あえる時間はとっても有意義だと思います。

気分転換や集中できる環境を工夫する

子供が勉強しない理由には、単純に「習慣が身についていない」「集中できない」など環境や生活習慣の問題であることもあります。

これは、親が大いに貢献して変えてあげられる部分です。

「遊びたい」が勉強しない理由なら、「思う存分遊んでから勉強できる」ようにスケジュールや環境を作ってしまうことも有効な場合があります。

子供にとって「遊び」は「熱中できる大好きな仕事」のようなものですから、 遊ぶことで、子どもたちの心には満足感が生まれていますし、集中力、連帯感、コミュニケーション力も自然と養われていきます。

実際、幼稚園や小学校で授業の前に「運動プログラム」で 子どもに落ち着きが出て「授業に集中できるようになった」という研究もありますので、遊びの延長のゲーム感覚で「勉強をルール化」することも有効かもしれません。

「遊んでから勉強する(○時まで遊び、そのあとは勉強する)」をルール化することで、時間管理の練習もできるので、子供の希望を聴きながら、子供の意向を尊重する形のスケジュールを一緒に作っていくと、子供も自分が決めたこととしてゲーム感覚で「勉強する」ようになると思います。

いやいややることは身につきません。

それは大人も同じですよね?

「たくさん遊んでいいよ、ただしそのあとは同じだけ勉強もしようね!ママも頑張る!」

おおらかな気持ちで子供と一緒に楽しめると一番いいですよね。​

「見守っている」ことをちゃんと言葉で伝える

ハーバード大学のメイヨー教授が「作業条件と従業員の生産性の関係を分析する目的」で行なった「ホーソン実験」では、「照明の明るさで生産性がどれほど変化するのか」が検証されました。

実験場所は、シカゴにあるウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で、「照明を明るくした場合に従来より作業効率が上がる」という仮説だったのですが、照明を明るくても暗くても生産性が上がってという結果が出ました。

他にも、賃金、休憩時間、部屋の温度などの条件を変えて実験をしたのですが、全て生産性が上がり、元の条件に戻して再検証しても生産性が上がったそうです。

生産性を上げた原因はなんだったと思いますか?

実験のあとに従業員(被験者)の面接調査で、「実験をしている = 自分が注目されている」という心理が働いていたことがわかり、目標意識が高まった結果、生産性が上がったという結論に至りました。

勉強を頑張っている時は「いつもそばにいるよ」「応援しているよ」と励まし、なかなか頑張れない時でも急かさず見守っていることを伝える。

信頼してくれている人の期待に応えたいと思うのが人間というもので、それは子供でも例外ではありません。

興味を持った時にいつでも手が届く場所に本を置いておく

「勉強好き」な子供は、家に本が豊富で、欲しい情報に欲しい時にアクセスできる環境があったということはよく聞きます。

親の本棚から面白そうな本を手に取るうちに、本が好きになったり、自然に英語が話せるようになったり、表現力や構成力、プレゼン能力が高くなったり、感情表現が豊かになったり、知的好奇心が刺激されて勉強が好きになったり、自分の意見が言えるようになったり、と誰もが望む能力を自然と子供は身につけてくれます。

新聞は今は時代遅れのようにも感じますが、本と同じ理由で、子供が興味を持った時にいつでも手に取れる場所に置いておくのも効果的かもしれません。

気になった時事問題は何か? なぜ興味を持ったのか?自分はそれに対してどう思うのか?どうしていきたいのか_。ニュースを話題に家族で会話するきっかけになれば、子供の視野は自然と広くなっていきます。

「子供に読ませたい本を子供が自然と手に取りたくなる場所にそっとおいて待つ」

子供の知的好奇心を刺激すれば、「勉強したくなる」子供に自然と変わる可能性は非常に高いです。

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