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【目標達成】できない原因はひとつだけ!自然と成功できる方法

「目標」達成できないのはなぜ?

年末年始や新年度などに「目標」を設定することが多いと思いますが、それを「達成」できる人はほとんどいなくて、また翌年、翌年度も同じような「目標」を立てるも達成できずを繰り返し、「目標」を立てること自体をやめてしまう人も多いと感じます。

とあるアメリカの大学の調査によると、禁煙やダイエットなどの「目標」を決めてその取組みを1年以上継続できた人はわずか7%。

つまり、93%以上は目標を達成できておらず、更に、4人に1人は、1週間以内に諦める、いわゆる「3日坊主」だったという結果が出ていました。

一方、勉強でも、スポーツでも、仕事でも、自分が立てた「目標」を確実にクリアしていくことで「普通」以上の成果を達成している人もいます。

大人、子供関係なくです。

「目標」を達成できる人とできない人の違いはどこにあるのでしょうか?

「脳」は新しいことを嫌う性質がある

ヒトの脳は、危険を避けるため、「新しいことを嫌う」性質を持っています。

つまり、私たちは「コンフォート・ゾーン(快適な範囲)」と呼ばれる、これまでの自分に強い安心感を持ってしまう性質を持っているのです。

「成績が悪い自分」「太っている自分」「朝起きれない自分」..

たとえ変えたいと思うような自分であっても、いざ変えようとすると脳が拒絶反応を示すので、慣れている「元の自分」に落ち着いてしまう結果になりやすいのです。

では、どうれば「目標」を達成できる自分になれるのでしょうか?

「目的」を決めないと「目標」は達成できない

ほとんどの人は気軽に「目標」を決めますが、「なぜその目標を達成しなければならないのか?」という「目的」を決めることをしていません。

例えば、「英語のテストで90点以上取る」「夜更かしをやめる」「毎週本を1冊は読む」など「目標」を立てても90%以上の人がそれを達成できない原因は「目的がない」がことにあると言えます。

「目的」が明確でなければ、「コンフォート・ゾーン(元の自分が快適な範囲)」を変える力が生まれてこないからです。

目標を達成する人は、目標を決めるだけではなく、「なぜその目標を達成しなければならないのか?」という目的が明確であるという有名な例はたくさんあります。

  • 2011年にワールドカップで優勝した、女子サッカー日本代表のなでしこジャパン :「優勝」という目標に向けて厳しい練習を重ねていたことに加えて、同年3月11日に発生した東日本大震災で被災した「東北地方の方たちを励ましたい」「日本を元気にしたい」という強い思いが目的意識としてあった
  • メジャーリーガーのイチロー選手:「お世話になった人に招待券をくばって、応援してもらう」と卒業文集に書くほど、自分の夢や目標だけでない、明確な目的意識を子供の頃から持っていた
  • セリエAの本田選手:「世界一になったら、大金持ちになって親孝行する。」という目的が子供の頃からあった

いわゆる「不良」が多い学校の生徒は、家庭環境に恵まれず、「自信」「誇り」「夢」を持てていない子供たちが多いと聞きます。

そんな子供たちに「やればできる!」という自信をつけてもらうには、単純に「良い成績を取る」という目標だけでなく、「高校の授業料免除を勝ち取って家計を助ける」というような目標を達成する意義となる目的意識も明確に描き、設定をすることで、実現する可能性が大幅にアップするそうです。

つまり、目標を達成できる人は、才能、能力、環境など与えられたものよりも、「目標を達成できる(させるための)理由や原因」を明確にしていることが共通点として挙げられるということです。

逆を言えば、「いつも怠けてしまう」「あと少しのところで諦めてしまう」「どうしても目標を達成できない」という人にも達成できないのなら、「なぜその目標を達成しないといけないのか?」という目的を明確にすることがまず第一歩になります。

目標達成できた自分をイメージしよう

人間と象を比べると圧倒的に力が強いのは象です。

でも、動物園などで人間に飼われている象は、 ちょっと引っ張ったら抜けてしまうような 小さな杭でつながれた鎖が足にはめられているとおとなしくして、逃げようとはしません。

なぜでしょうか?

まだ小さい時に、小象の力ではビクともしないくらい地中深く埋められた鋼鉄の杭につながれて「この杭はどうやっても抜けない(地面に杭がある以上自分は自由に動き回れない)」という思考パターン(セルフイメージ)を埋め込まれてしまいます。

成長して象の力はとても強くなり、杭など簡単に引き抜ける力を持ったとしても完成したセルフイメージを壊すような出来事がないため、逃げ出す方法を探すこともなく、繋がれたままの状態を受け入れているのです。

「成功した自分」をイメージしても、「失敗した(変わらない自分)」をイメージしても、ヒトは必ず自分がイメージできる自分に近づいてしまう性質があります。

「なぜその目標を達成しないといけないのか?」という目的を明確にすること「成功した自分」をイメージしやすくなるため、自然と成功した自分に近づきます。

更に、成功体験は脳に記憶されますので、「目的設定」⇨「目標設定」⇨「理想の自分」の自動成功装置が作動するようになっていきますので、これまでの自分とは見違えるように変わっていくことも可能です。

もし「足下に杭がある」と感じた時、悪い習慣を止めて良い習慣に切り替えたい時は、セルフイメージを変えるきっかけを自分に与えてみましょう。

「これは私らしくない」⇨「どうすれば私らしくなる?」

時間は有限であると意識する

成功のセルフイメージが持てるようになったら、「時は金なり(Time is money)」という諺もあるくらい、時間はとても価値のあるものなので、「時間は有限である」という意識を常に持つことも「目標達成」にはとても重要です。

「時間がまだまだある」という気持ちはリラックスした気持ちを生むこともありますが、「油断」を生むことも多いため、「大きな目標にたどりつくまでの小目標を細かく決める」というテクニックを取り入れてみましょう。

時間を意識して小目標に分けることのメリットはたくさんあります。

  • 小さく目標達成を実感できるので生活に活気が出た
  • 段階的に大きな目標に近づいていることが実感できるので、挫折せずに大きな目標に辿り着けた(挫折しにくかった)
  • 成功体験が増えて自信が生まれ、セルフイメージがよくなった
  • 今を大切に、全力で取り組めるようになった
  • 時間を大切にするようになった
  • 後回しにすることがなく、その場その場で対処する能力が上がった
  • 前もって準備をするようになった

社会に出て優秀だと言われる大人は、「何かに気付いてから行動に移すまでの時間」がとても短いという共通点があると言われていますが、実際に、「気付いたその時に行動する」ことで成功の確率を結果として高めることもわかっています。

死ぬ時に「あの時ああすれば良かった」と後悔することほど悲しいことはありませんから、小さいうちから時間を意識して行動する習慣をつけつつ、同時に目標達成能力を高められるこのテクニックは活用しない手はないと思います。

時間を意識することで、他人に言われる前に動く自発的な行動力を高めることにつながるというメリットも期待できます。

日誌で自分を客観的に観察しよう

オリンピック選手は、「金メダル」という唯一無二のポジションを争う戦いが行われますが、オリンピックの金メダルと銀メダルや銅メダルの選手との間には、才能や素質、練習量といったものにほとんど違いはないと言われます。

でも、「金メダル」にはどうしても手が届かない選手がいるのも確かです。

スポーツに限らず、ビジネスや芸術の分野でも、他を明らかに圧倒して歴史に名を残す偉人がいる一方で、どこまでいっても銀メダルまでという人もいます。

その違いはどこにあるのでしょうか?

偉人たちの共通点のひとつに「日誌をつけているかどうか」があるそうです。

松下幸之助、京セラの稲盛和夫、ユニクロの柳井正、日本マクドナルド創業者の藤田田などの一流ビジネスマン、羽生結弦、本田圭佑、中村俊輔、菊池雄星、上村愛子、高梨沙羅などの一流スポーツ選手、エジソン、アインシュタイン、キュリー夫人など歴史に名を残す偉人など、
並外れた結果を出し続けた「ハイ・パフォーマー」は日誌を書くことを毎日の習慣にしているそうです。

単にその日あったことや、それに対する感想を思いつくままに書くだけでの「日記」ではなく、毎日の出来事を「分析」し「評価」する「日誌」であることがポイントです。

日誌を書き続けることで、客観的に、自分の失敗パターンを修正し、成功パターンの精度を磨く習慣をつけることで、セルフイメージを高め、目標に確実に近づくことができるのです。

これは、医者が治療方針を決めるために、患者を問診して病気を特定するように、問題を解決、あるいは改善するには、まずその問題を正しく把握する必要があることを考えても、日誌をつけることはとても有効です。

問題がわからないのに解決策を考えることはできない、逆に言えば、問題に気づくことができれば、その問題は9割方解決できたことになりますが、ほとんどの人はその問題に「気づく」ことができないために、結果を出すことができていません。

なんとなく日々の課題をこなし、振り返って客観的に分析することがなければ、「うまくいってよかった」と喜ぶか、「うまくいかなかった」と落ち込むだけしかできませんが、文字に起こして思考を深めることで「気づく力」が格段に高まることも脳科学の研究でわかっています。

日誌で自分の1日を振り返り、自分の問題に自分で気づくことができるようになれば、「同じ失敗を何度も繰り返すか?」「それとも改善するか?」あなたのセルフイメージが選ぶ方はもう明らかですよね?

毎日日誌を書き続けることで、行動の精度はどんどん上がっていき、セルフイメージも変わっていくので、満足感や充実感を感じる毎日になりますし、自分が成長していることを実感できればモチベーションが続かないなんてことはまずありません。

勝手に目標達成に近づくセルフマネジメントシステムが、日誌を書き続けることで自然と達成できるとも言えます。

  • 問題に気が付く
  • 気がついた問題に対し、より効果的かつ効率的な次の改善行動を考え実行
  • 成長を実感することでモチベーションが持続
  • さらに大きな目標を達成

相手の中にある考えや気づきを引き出す指導法としてコーチング(Coaching)がありますが、日誌を書くことが、自分を分析させて、知識や技術の活用法や、自分に合う方法や行動を気づかせる効果がありますので、コーチングを受けるのと同じ効果があるとも言えます。

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