地震大国:日本で小さい子供を守る方法
地震が頻回に起きる日本。
予告なく突然起きる地震の際に、子供の側に居て守ってあげられる確率は高くありません。
地震が起きた時、防災に必要な能力にはどんなものがあるのか、年齢やその子の成長に合わせてどうやって防災能力を育てていけばいいのかについてまとめてみました。
子供でもできる!地震対策(防災)に必要な4つの能力
地震対策(防災)に必要な能力は大きく4つあります。
- 身体能力:地震の揺れを感じた時に、「しゃがむ」「別の場所に急いで動く」などの運動能力
- 危険に対する対応力:危険な場所、身体の守るべき場所などをあらかじめ知っておき、危険を回避する能力
- コミュニケーション力:周囲に危険を知らせたり、助けを求めたりする能力
- 問題対応能力:①,②,③を駆使して状況を判断し、適切な行動を取る能力
防災に必要な能力を細かく分解してみると、普段の生活や遊びの中でも育てられる能力であることがみえてきます。
0~1歳:コミュニケーション力や運動能力の基礎を意識
1歳未満の赤ちゃんにとって、「自分を受け入れ、助けを求めた時に対応してくれる人がいる」という安心感がコミュニケーションの基礎になりますので、親子の絆を深めることで、コミュニケーションの基礎を作る最適な時期です。
はいはいを始めたり、身の回りに興味を持ち始めたら、基礎体力や運動能力を鍛えたり、触ると危険なものや危ない場所を教えていくチャンスがたくさん出てきます。
2~4歳:運動能力や危険に対する知識を強化
運動能力が向上し、外で急に走り出すなど目が離せなくなる時期こそ、危険に対する知識(行動や場所など)を教えるチャンスです。
「鬼ごっこ」「かくれんぼ」「だるまさんが転んだ」「ケンケンパ」「たか鬼」などの遊びは、危険に対して適応するため運動能力を鍛えることもできます。
5~6歳:防災について具体的に学び、問題解決能力を強化
大地震が発生した時に、具体的に何が危ないのかを具体的に教えましょう。
「わ、たこやきとうさん」という合言葉が有名です。
- 「わ」= 割れる
- 「た」= 倒れる
- 「こ」= 壊れる, 転がる
- 「や」= 焼ける(火事)
- 「き」= 切れる
- 「と」= 飛ぶ
- 「う」= 動く
- 「さ」= 裂ける
- 「ん」= ん? と注意
身の回りのものの配置が大きく変わったり、身の危険を脅かす凶器になったり、火災などの二次災害も起こりえることをひとつひとつ丁寧に教えましょう。
小学生になったら登下校のロールプレイをしておこう
小学生になるとひとりで登下校をしたり、ひとりで行動することも増えてきます。
地震は「発生直後の8秒が生死を分ける」を言われていますので、一緒に通学をを歩いて最初の8秒で身の安全を確保する練習をしましょう。
原則的に、揺れている間は、亀のように身体を小さく丸め、大きな神経が通る「頸椎」や人体の司令塔である「脳」を含む頭部を守るように両手やランドセルで首の後ろを守る、または木やガードレールなど安定したものにしがみついて身体を安定させることがポイントです。
安全を確保した後に、近くのコンビニなど避難する場所の確認、公衆電話の場所の確認、親への電話の仕方、災害伝言ダイヤル「171」の使い方なども練習しておくことも重要です。 (171、110、119は公衆電話から無料でかけられます)