「比べる」ことのデメリット
「比較」とは「相対評価」であり、特定のモデルと「比べる」ことで評価をしようとすることです。
目指したいロールモデルがあるのであれば、比較から解消すべき課題を導き出すために有効に作用することもありますが、まだ可能性未知数な子供の対応においては、その人らしさや個性を潰す可能性もあります。
子育てにおいて、安易な「比較」で、子供の自己肯定感、個性、可能性を奪わないように、ついついやってしまいがちな「比較」について考えてみました。
悪気なくやってしまいがちな「悪い比較」
親心でついついやってしまう「悪い比較」は大きく3つに分類できます。
- 同い年の他の子や近いお友達との比較
- 兄弟姉妹との比較
- 昔の自分(親)との比較
同い年の他の子や近いお友達との比較
「同じクラスの○○ちゃん」や「近所の○○くん」を褒めるような形で比較をしてしまうと、子供の自己肯定感を下げてしまうことになりがちです。
特に子育て経験が浅い場合、近い関係のお友達ができていることができなかったりすると不安になったり、「なんで」と思ってしまうのは仕方のないことでもあります。
でも、個性や能力には「個人差」があり、同じような能力や性格の人たちが自然と集まる大人の世界より、ただ年齢や住所が近いだけで集まる子供の集団の方が、当然個性や能力の幅が広くなります。
個性や能力は、いつ、どのタイミングで、どう花開くかは、まさに千差万別です。
周りの子よりも、自分の子の長所や短所を丁寧にみてあげる方が、親として必要のない罪悪感を持ってしまうことも防げて、余裕を持って自分の子供に接することができるようになります。
兄弟姉妹との比較
兄弟や姉妹は、生まれて初めて出会うライバルで、まずは親の愛情の取り合いのような喧嘩が怒ります(笑)
親の愛情がどこに、どれくらい向いているかを非常に敏感に感じとっていますので、そこに追い討ちをかけるような優劣や成長のスピードを比較するような言動も自己肯定感を大きく下げてしまいます。
そもそも、兄弟姉妹とはいえ、全く違った個性を持って生まれてきていることを踏まえても、「それぞれ違う長所がある」ということをしっかりと認め、「比べるものではなく、それぞれ大切であること」を親が言葉にして丁寧に伝え続ける努力が必要だと思います。
昔の自分との比較
「昔の自分との比較」もついついやってしまいがちですが、よくよく考えてみてください。
時代や環境は大きく変わっていますし、そもそも親と子供でも全く別人格で、性格や得意不得意も違います。
それに、自分が子供の頃の記憶って正しいのでしょうか?
人の記憶は都合よく上書き保存されがちで、昔は良かったと思いたいのも人間ですが、自分自身も親から同じようなことを言われて「イラッ」とした経験があるのではないでしょうか?
今、この時代を一生懸命生きている子供のありのままを応援してあげる方が建設的です。