生活

【将来の可能性はいつ決まる?】新時代を生きる子供たちはどこを目指すべき?

人口増減と政治経済環境との相関

「人口減少=少子化」が進む日本。

「人口学(Demography)」では、人口減少は、子どもの教育に「投資」をすることができるため、経済成長に結びつくと言われています。

高等教育を受けた子どもは、給与が比較的高い知的産業(第三次産業)に就くことが多く、知的産業の世代が退職すると裕福な老人層が形成されるため高価な商品を購入してくれる、という【人口減少 ⇒ 教育費投資増 ⇒ 知的産業の創出 ⇒ 経済成長サイクル】が形成されるからです。

例えば、子どもが6人いたらお給料から教育費を出すことはかなり難しいですが、子供が1〜2人だったら大学まで進学できる教育費を捻出できる可能性が高くなりますよね。

だから、先進国ほど出生率は低くなります。

一方、出生率が高く若者世代の比率が大きくなりすぎてしまうと、教育への投資ができないため、政治や治安が不安定になり、犯罪率が上がる、紛争や内戦が起きる、深刻な貧困など様々な問題が生まれやすくなります。

教育を受けていない若者は、集団心理に流され、盲目的になり、政治運動にのめり込み、安易に暴力を使うようになりますし、景気が悪いので若者の失業者も多く、その不満から過激派運動が活発になる傾向もあります。

日本の高度経済成長期の出生率の低下は「善」でしたが、現在の日本において、貯蓄の少ない高齢者が多すぎるのに労働力の人口が減りすぎた「人口減少」は深刻問題になってしまっています。

この時代を生きなければいけない私たちや子供たちは、創意工夫や新しい挑戦を通して新しい時代を創っていく覚悟が必要なのだと考えています。

天才の才能はいつわかる?

世の中には天才と呼ばれる自分が得意な分野で大成功を収めた人がいますが、天才を作る「才能」は、いつ、どんなタイミングでわかるものなのでしょうか?

偉業を成し遂げた人の共通点

全く違う分野で、誰もが認める偉業を成し遂げた3人の共通点を考えてみましょう。

  • 「投資の神様」と呼ばれるウォーレンバフェット
  • 「音楽史上最高の神童」と呼ばれたモーツァルト
  • 「獲得賞金額歴代1位のプロゴルファー」で一世風靡したタイガーウッズ

生まれながらの才能に恵まれた結果だと思いたい気持ちはわかりますが、「才能」が「人生の成功という結果」を左右したとする科学的なデータや根拠はほとんどなく、成功するためには、生まれつきの才能、学歴や地頭の良さは全く関係はないとも言われています。

その証拠に、先に紹介した3人が成功した分野は全く異なりますが、ひとつ確かな共通点がありました。

将来の可能性は「才能」よりも「〇〇」が重要

繰り返しますが、「才能」が「人生の成功という結果」を左右したとする科学的なデータや根拠はほとんどありません。

普通の人には想像できないような結果を出しているように見えていても、結局は「正しい方法で長い時間をかけて努力を積み重ねてきただけ」であることは、「成功者」と言われる人の言葉や生活からも明らかであると思います。

実際に並外れた成功を収めた人の共通点から考えると、重要なのは「正しい方法(適切な指導者)」x「期間」であり、天才の才能は何かとあえて言語するのであれば、「目的を持って、目標を達成するための我慢と努力」を継続できる能力(忍耐力)と言えるのかもしれません。

忍耐力と持続力は常に才能を凌駕する

間違った方向にどれだけ努力や練習を続けても望む結果に到達するはずもないことが誰が考えても明らかなことで、正しい方法や指導者に出会うことは大前提としても、良い方法や優れた指導者に出会えたからといえ、誰も、すぐに、成功を掴めるわけではありません。

成功に正しい方法が重要なのは誰もが認めざるを得ないことだと思いますが、「期間」もとても重要で、成功者と言われる人はこの「期間」がびっくりするほど長いことも忘れてはいけません。

1つの分野で10年、20年、30年とで研鑽を積み上げる忍耐力があるかどうかが肝で、逆に、どれだけ「才能」があっても、「忍耐」がないことで、才能を開花させるのは難しいと思います。

世間は才能があっても根気のない人間だらけ

ダニエルピンク

「忍耐力と持続力は常に才能を凌駕する」と言い換えてもいいかもしれません。

「好きなこと」よりも「得意なこと」

「長い期間」正しい方法で努力を積み重ねるには、自分の中から湧き出るモチベーションと成功へのイメージが必要ですが、その時にキーとなるのが「得意なこと」であるかどうかです。

バスケット界のヒーロー「マイケル・ジョーダン」の有名な事例を見てみましょう。

幼少期から得意なバスケットボールをずっとやり続けて世界一のトップアスリートになった「マイケル・ジョーダン」は、その後、興味があって好きだった野球に転向しました。

運動の才能はあって、大好きな野球だからと毎日必死で練習をしましたが、得意でずっと続けてきたバスケットボールのように成功することはできませんでした。

野球の世界には、バスケットの世界の「マイケル・ジョーダン」のように、野球が得意でずっと続けてきたことで強みやスキルを磨いてきた野球選手がいたからです。

「得意」が生きる場所を目指す

マイケルジョーダンのように、ある分野では世界レベルの才能を持っていたとしても、強みを活かせないゲームを選択してしまうとその才能や強みが花開くことはありません。

マイケルジョーダンはバスケットボールで勝負するのが正解で、野球は大谷翔平選手のように野球が得意でずっと続けてきた選手が花開くゲームだということです。

これは、プロスポーツの世界だけではなく、部活動や仕事選びに置き換えても同じです。

起業する場合だって同じです。

会社が10年以上存続する可能性はたったの4%、つまり、新しくビジネスを始めた会社が100個あったとしたら、10年後に廃業せずに生き残っている会社は4社しかないということです。

アメリカのリサーチ会社「score & US bank」の統計では、70%以上のビジネスが失敗する原因は、「社長が自身の強みを理解していないからだ」と発表されました。

例えば、ユニクロの柳井正会長は、野菜の通信販売に参入し、2年後には28億円の赤字を出して撤退した過去があります。

「強み」の重大さが分かっていないと、わざわざ不利な土俵に自ら上がり、厳しい勝負に挑み、砕け散ってしまうというのはどれだけ才能があっても同じなのです。

「弱み」よりも「強み」に目を向ける

成功できない原因が「自分自身の強み(得意なこと)」を活かせないことにある原因は、「強みを生かす」よりも「弱みを克服する」ことに力をいれた教育にあります。

日本では特に、「周りと合わせること」を同調圧力のように求められたり、親や教師から教えられることが多くあります。

「好き」だけでは成功できない!?子供に贈りたい仕事選びのアドバイス

「好きな仕事をすれば成功する」というニュース記事やテレビ企画などがよくありますが、スポーツの世界に限らず、将来の仕事選びでも「好き」だけでは成功が難しい点は同じです。

もちろん「好きな仕事」で成功した人はいますが、「好き」を最優先にしたために貧乏のまま辛い人生を歩む人もいます。

世の中の仕事は4つに分類できます。

  • 好きであり、得意なこと
  • 好きだけど、得意ではないこと
  • 好きではないが、得意なこと
  • 好きではなく、得意でもないこと

「好きではなく、得意でもないこと」は論外で、「好きであり、得意なこと」が理想であることは誰にでも分かりますが、「好きだけど、得意ではないこと」よりも「好きではないが、得意なこと」の方が圧倒的に成功しやすくなります。

ここでいう得意なこととは「自分では頑張っているつもりはないのに、何故か他の人よりうまくできてしまうこと」なので、他人から見てうまくできることなので尊敬され、やってあげると感謝もされますので、当然お金にも結びつきやすくなります。

「好きなこと」でお金が稼げず生活が苦しくなると「好きなことが嫌いになってしまう」可能性がありますが、好きではない事でも、得意なことをしていけば、周りから認められ「もっと頑張ろう」という気持ちが生まれ、マズローの欲求5段階の4段階目「承認欲求」が刺激されてやりがいや喜びに変わっていくので、「得意なことが好きなことに変わる」可能性も非常に高い傾向があります。

「今でしょ!」お馴染みの東進ハイスクールの予備校講師だった林修先生の好きな事は物を書く事で、小説家を目指していましたがうまくいなかったそうですが、友人から教えるのがうまいからというで紹介され始めた塾講師の仕事で成功し、講師の仕事が好きに変わったそうです。

以前はプログラマ兼ゲーム会社の社長だったが、経営手腕を評価した当時の社長にヘッドハンティングされ、その後任天堂の社長に就任して「ニンテンドーDS」や「Will」を世の中に出し成功を収めした任天堂の岩田前社長も、最初ひ優先すべきは 「好きなこと」よりも「得意なこと」だとおっしゃっていました。

得意なことは自分では気が付かないもの。

仕事は一生やることなのだから、焦って決めるのではなく、心からやりたいと思えることを見つけるお手伝いとなるように、親や周りが気づかせてあげたいですね。

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